2006年10月28日

「2017年 日本システムの終焉 The End of Japan's System」を読んだ

2017年 日本システムの終焉 The End of Japan's Systemを読んだ。

日本の国家財政破綻を警告する内容。

過去から現在までの経済の歴史において起こったことを、わかりやすい図表などを元に説明。日本が現在おかれている状況を理解できる。借金が増え続けている状況、特別会計の誇大化と「役人天国」、財政危機をあおることによる増税路線への世論誘導、「ネバダレポート」、など。さらに、戦前の国家破産の状況と、現在の状況が似ていることを指摘し、歴史は繰り返すということを述べている。

それらを踏まえ、日本システムが終焉に向かうことを述べている。少子高齢化、サラリーマン社会の崩壊、年功序列がもたらす先送り体質(「無責任システム」)、モラル崩壊といった状況を述べ、財政悪化による重税により現役世代が切り捨てられ、また、国家は信頼できないものになることを指摘している。

最後に、最近の韓国・ロシア・アルゼンチンの海外の例を述べ、ハイパーインフレなどが起きるが、国家破産が新しい日本の出発点になることを述べている。また、先延ばしすればするほど大変になることも指摘している。

これまでいろいろな本を読んできていたので、この本が指摘することの一部についてはすでに認識していたが、この本では背景をわかりやすく述べており、バブル崩壊の後始末の過程で借金が急増していることや、特別会計の仕組みにより、役人がおいしい思いをする仕組みになっていること、戦前の国家破産と現在の状況が似ていること、などは、個人的に理解を深めることができ、ためになった。

先送り体質といったことは、自分でもここ数年感じていたことであり、共感できる内容だった。誰かがこの流れを止めないといけないんだけど、政治・経済ともにそうはならないのは残念だなぁ。小泉元首相はそのあたりを意識して改革を叫んでいるが、結局は骨抜きにされているわけだし。

国家破産に対して個人レベルでどう対応するか、ということについては、この本では「個人と技能を磨く」、自分に投資する、「昭和30年代村」といったことを提案している。キャピタルフライトといった内容はこの本では述べられていないが、すでにある程度資産がある人は、日本国家に捕捉されないような形で外貨資産を持ったり、金地金として保有するなどの対策をとってハイパーインフレなどに備えるべきなんだろうなぁ。こういう内容に関する本も読んでみようと思う。良い行き先があれば日本を捨てるのも選択肢の一つだろうけど。
posted by mako at 00:37| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(ビジネス本・その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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