20〜30分前に着けばまず問題ないだろうと思いつつ、ゆっくり準備していたら、電車が人身事故でダイヤが狂っており、予定よりも時間がかかってしまって15分ほど前に到着した。席は50弱あったがすでに埋まっている状況。しかし、席の後ろに立って観覧できるエリアがあり、その最前列を押さえることはできた。本でも読んでしばらく待った。
18:30ちょっと前にカノンさんが白いドレスを着て登場。すぐにピアノ弾き語りで1曲目の「Wings to Fly 〜翼をください」を歌う。ライブで聞く歌声はすごく、歌唱力に圧倒される。その後、MCでピアノ伴奏者の紹介と、バッハに関連する曲を2曲披露するとアナウンス。
次に、2曲目として「You Raise Me Up」を歌う。ここからはボーカルに専念する。CDで聞くのとはまた違うライブならではの臨場感と、メリハリのある歌い方ですごいと思う。MCでは、結婚式などで歌う機会が多いとのこと。
その後、バッハに関連する曲が2曲続く。3曲目は「Ave Maria」。これってシューベルトだったような、と思ったが、シューベルトはバッハの曲(平均律クラヴィーア曲集 第1番 BWV.846)をベースにこの作品を書いたということを思い出して納得する。(後で調べたらシューベルトじゃなくてグノーだった。)
次に、4曲目として「アリオーソ」と紹介していた歌となる。これはCD未収録のはず。後で家に帰ってから調べたところ、ヴァイオリン協奏曲ト短調 BWV.1056a のことらしい。これをボーカル付きでアレンジするのはめずらしいとのこと。ボサノヴァ風アレンジとも言ってた。
次に、5曲目として、「Time To Say Goodbye」を歌う。これもクラシカル・クロスオーバーの世界では、You Raise Me Upと並んで有名な極という紹介をしていた。最後のほうの高音部の声の出し方はすごかった。曲名的にラストかとも思った。
その後、5/2にコンサートをオペラシティでやるので来てね、というメッセージ(当日は開始前にチラシを配布していた)。また、今日はクラシック寄りの曲を多く歌ったという話もあった。最後の曲として、「明日への鼓動」を歌う。不況という状況だけどがんばりましょう、みたいなことを言っていた。NHKの競泳 北京オリンピック代表決定戦」テーマソングとして昨年使われたそうで、今年も「シンクロナイズドスイミング日本選手権」の放送で使われるそう。これはSingleでしかリリースされてない曲らしく、聴いたのは初めてだったが、いい曲だと思った。どちらかというとPops寄りの曲だった。
と、30分という短い時間だったが、久しぶりにこういったライブで歌声を聴くことができ、よい時間を過ごすことができた。たまにはこういうイベントに参加するのもいいと思った。なんといっても、ポップスの人とは違って観客が静かに聴いているのがいい。ポップスでも歌のうまい人のライブには行ってみたいと思うんだけど、じっくりと歌を聴くことができないことを考えるとどうしても気が乗らないので。LFJには毎年出ているとのことなので、来年も機会があればいいと思った。
CDをその場で売っていれば、まだ持っていないミニアルバム「Alleluia -Piano & Voice-(アレルヤ)」を買おうと思ったが、そういうイベントはなかった。その後、ラ・フォル・ジュルネ2009の公式ガイドブックを本屋で購入して帰宅した。
カノン自体は歌もすばらしいので、もっと人気が出てきてもいいとは思うんだけど、今の日本の音楽シーンを考えると、売り方が難しいのだろう。ネット上で検索する場合でも、例の有名な歌のカノンが引っかかってしまうのもマイナスだよなぁ。
・ラフォルジュルネライブ@丸の内オアゾ | シンガーソングライター カノンの日記