2009年01月11日

「ビジョナリー・ピープル」を読んだ

ビジョナリー・ピープルを読んだ。

以前読んだ『成功本50冊「勝ち抜け」案内』で紹介されていた本。「成功者」を徹底的にインタビューし、共通する事項を取り出したような内容。まず、そもそも成功とは何かというところからの話で始まる。この本で取材している「ビジョナリーな人」は、20年以上の実績があるような人を対象にしていて、パッと出の有名人などを対象にしていない。成功とは一般的に言われているようなものではないとし、逆に今日の一般的な定義は有害であるとすら述べている。永続的な成功をおさめている人たちが人生や仕事で最も大切にしているのは、意義や達成感、幸福、変わらない人間関係、生きがいである天職に没頭しているとき全身に生命の躍動を感じること、などであり、これらのことを考えると成功の定義自体を再度考える必要がある。本当の生きがいを知る必要がある。ビジョナリーな人の三要素として、意義、思考スタイル、行動スタイルがある。

意義に関しては、自分の大好きなことをする、(世間一般の常識から見て)非合理的な情熱を燃やし尽くす、情熱は一つではなくバランスなど意味がない、誠実な姿勢をつらぬく[生きがいに対する誠実さ、核となる価値観を明確にする]、などといったことが多くの実例を挙げながら述べられている。

思考スタイルに関しては、まず、頭の中で自分の生きがいについて語る小さな声に耳を傾けることが重要であり、これを邪魔してしまうワナがいくつかあるので注意が必要とある。この章にあったスティーブ・ジョブズの言葉で「人に与えられた時間は限られている。だから、誰か他人の人生を生きて、その時間を無駄にしてはならない。」とある。2005年のStanfordでのスピーチの内容として有名らしいので、一度原典を探して聞いてみるつもり。他には、批判されてもぶれないということや、ライス国務長官の警告として、「人生に必要なものは情熱・覚悟・能力であり、どれかが欠けても永続的な成功は得られない」とあった。

また、失敗を糧にする、という章もあり、失敗したことから学習し、次につなげていくことの重要性が述べられている。この本はアメリカで出版されているので、失敗した後に再チャンスを得て成功した事例なども述べられているのだが、日本ではなかなか再チャンスを得ることができないと言われているのは難しいところ。致命的な失敗はしないようにして、細かな失敗から学習していくプロセスを繰り返すようにしていくのが現実的なところという感じかな。

弱点を受け入れる、という章では、アメリカの大企業のCEOが読書障害を抱えながらも自分の長所を生かして成功している事例などが述べられている。成功している人間は完璧であるべき、といった世間一般の常識にとらわれてはいけないと改めて感じた。

最後に行動スタイルに関して、「思いがけない幸運に備える」という章にて、セレンディピティ(serendipity)について述べられていた。Wikipediaの記述も調べてみたのでリンクしておく。ただし、何もしないで思いがけない幸運に恵まれるわけではなく、目標や計画を立て、思いがけない幸運が期待できる立場に自分を置く必要がある。他には、アカウンタビリティについて「人類の歴史から学べる、最高の教訓のひとつがこれだ。つまり、自分の身に起こったことで自分が責められることもあれば、責められないこともある。けれども、そのどちらであっても、そこに関わっていることについては責任がある、ということだ。」という記述があり、とても参考になった。他に、スティーブン・コヴィーの「第8の習慣」からの引用で、「仮に読者が心臓発作に襲われたとしよう。生命の危機を前にしてどんな目標を最優先に設定するか。自分に残された時間の中で、何をするのが最も大切なことなのか。なぜ、自分が傷つかないかぎり、自分の将来を考えるのと同じ真剣さで、意思決定をしようとしないのか」という話は考えさせられた。

論争を盛り上げる、という章では、非難ではなく、問題の解決に向けて創造的刺激としての論争が重要とある。これは納得できるが実世界では組織内の上下関係などもあってなかなか実践が困難なことである。この重要性は頭に入れておいて自分がリーダ的立場になったときに生かしたいと思う。

最後の章はすべてを結集させるというタイトルで、以下のようなことが書いてあった。一人の力で成し遂げられることはない。自分が正しいとわかっていることにあくまでこだわり、(自分の専門外のことなどで)わからないことがあればわからないということが重要。意義が大切。言葉が重要。奇跡を求めるには環境を整える必要があり、自分の情熱や目標と相反するもの(人も含めて)をことごとく、自分の人生から排除して整合性を取る必要がある。

この本を読んで、改めて自分の人生の意義ということについて見つめ直したいと思った。この本で述べられている成功の事例については非常に参考になった。一般常識にとらわれないという点についてはかなり実践できているとは思っていたが、成功の定義に関しては甘かったと言わざるをえない。人生の意義が簡単に見つかるとは思えないが、常に意義を見つける姿勢を保ち、自分ができること、興味があることについて継続していこうと思うとともに、無駄なことや非効率なことを減らしていく必要性を感じた。
posted by mako at 23:02| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(ビジネス本・その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/112478030
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。